基礎代謝量(Basal Metabolic Rate: BMR)

1920年代に考案された概念。身体的・精神的な安静状態において代謝される最小のエネルギー代謝量であって、生きていくために必要な最小のエネルギー代謝量(通常、1日当たりの量を示す)*1

生命維持のために必要最低限必要な、覚醒中で安静時のときのエネルギー消費量である。*2

人間の活動の全エネルギー消費量の60~80%を占める。単位は kcal/dキロカロリー/日

実際には、軽い夕食を摂取した後から12時間以上断食して食事誘発性のエネルギー代謝量を最小にし、翌早朝空腹・覚醒時に快適な室内(室温 18~25 °C)において上を向いて寝た状態で安静にしているときに測定される。

海外で行われていた基礎代謝量の測定条件は、Benedict(1914(a)、1921)の報告 によると次のようである。

1. 被検者は測定場所に午前 8 時頃に来ること。

2. その際、被検者は前日の夕食から 12 時間以上経過しており、いわゆる post-absorptive の状態であること。

3. 研究所に到着後、最初の測定まで被検者はベッドで約 30 分安静にしていること。

4. 健康な状態であること。

5. 15~20 分間隔で数回の測定(1 回当たり 15 分)を行い、代表的な測定値を得るため同じ被検者に対して日を改めて 2 日分ないしはそれ以上の測定を繰り返すこと。

6. 環境温度は、20~23 °C であること(推奨)。

このようにして得られた値は、筋緊張、発熱、食物消化による影響を完全に排除したものであると述べている。*3

基礎代謝量は、年代や身長、体重、体格、体脂肪率筋肉の量などによって変動する。特に除脂肪体重に大きな影響を受けることが知られている。

基礎代謝量と安静時代謝量?の区別は世界的・歴史的に曖昧である。

文献一覧
*1 早稲田大学大学院 人間科学研究科 薄井澄誉子 閉経後中高年女性の基礎代謝量の決定諸因子: https://dspace.wul.waseda.ac.jp/dspace/bitstream/2065/28838/3/Honbun-4667.pdf
*2 広島大学 人間文化学部紀要 安静時エネルギー消費量の測定に影響を及ぼす要因の検証: http://harp.lib.hiroshima-u.ac.jp/pu-hiroshima/file/5797/20140529160152/KJ00004800157.pdf
*3 早稲田大学大学院 人間科学研究科 薄井澄誉子 閉経後中高年女性の基礎代謝量の決定諸因子: https://dspace.wul.waseda.ac.jp/dspace/bitstream/2065/28838/3/Honbun-4667.pdf

スポンサーリンク

このページの最終更新日時: 2017-01-11 (水) 19:30:29